金子美铃十首
(美空 译)
《水和影子》
天空的影子
满满地 映在水里
在天空的边缘也映着
树的影子 野蔷薇的影子
水天真纯朴地映着
任何东西的影子
水的影子
在树的繁茂里一闪一闪
明亮的影子呀
清凉的影子
正在晃动的影子
水又简朴又恭谨
它自己的影子 是小小的。
《树》
小鸟 在顶高的树梢头
孩子 在树荫的秋千上
小小的叶子 在新芽的里面
那棵树 那棵树啊
一定很高兴
《日历和时钟》
因为有日历 就把日历忘了吧
看一下日历会说 “四月了哟”。
即使没有日历 也会知道日历
乖巧的花儿 是在四月开哟。
因为有时钟 就把时钟忘了吧
看一下时钟会说 “四点了哟”。
可是没有时钟 也会知道时钟
巧嘴的鸟儿 是在四点叫哟。
《牵牛花》
蓝色的牵牛花朝着那边开了
白色的牵牛花朝着这边开了。
一只蜜蜂 (绕着)
两朵花
一个日头 (照着)
两朵花。
蓝色的牵牛花朝着那边谢了
白色的牵牛花朝着这边谢了。
然后这个故事就完了
再——见。
《忙碌的天空》
今夜 天空很忙
云不断不断地 不断飞去。
和半个月亮撞了
依然若无其事地 飞去。
小云团团转 碍手碍脚地飞
从后面来的大云 一下追了过去。
半个月亮也在云里面
挤呀 挤呀 飞出去。
今夜天空很忙
真的 真的 真的很忙。
《露》
跟谁也不要说呀。
在早上 院子的角落里
花儿 哭了的事。
如果流言散开来
被蜜蜂听到
他会像做错了事一样
会把花蜜 还回来的吧。
《茧和墓》
蚕进到茧的里面
进去看起来那么狭小的 茧的里面。
可是蚕很欢喜吧
它将会变成蝴蝶 飞起来。
人进到墓的里面
进去那黑暗的 寂寞的坟墓里面。
然后好孩子就会长出翅膀
会变成天使 飞起来。
《积雪》
上面的雪 很冷吧。
冷冷的月光照着它。
下面的雪 很重吧。
很多很多的人踩着它。
中间的雪 很孤单吧。
也看不见天 也看不见地。
《好了吗》
——好了吗。
——还没呢。
在枇杷树下和牡丹花阴里
是捉迷藏的 孩子们。
——好了吗。
——还没呢。
在枇杷树的枝头 和青果的里面
是小鸟 和枇杷。
——好了吗。
——还没呢。
在天空的外面 和黑土的里面
是夏天 和春天。
《桂花》
桂花的香
满满 一院子。
是进去呢 还是停下来
前门的风 在门边
商量。
附原文:
《水と影》
お空のかげは
水のなかにいっぱい、
お空のふちに、
木たちもうつる、
野ばらもうつる、
水はすなお、
なんのかげもうつる、
水のかげは、
木たちのしげみにちらちら、
明るいかげよ、
すずしいかげよ、
ゆれてるかげよ、
水はつつましい、
自分のかげはちいさい。
《木》
小鳥は小枝のてっぺんに
子供は木かげのブランコに
小ちゃな葉っぱは芽のなかに
あの木は あの木は
うれしかろ
《こよみと時計》
こよみがあるから、こよみをわすれて
こよみをながめちゃ、四月だというよ。
こよみがなくても、こよみを知ってて
りこうな花は、四月にさくよ。
時計があるから、時計をわすれて
時計をながめちゃ、四時だというよ。
時計はなくても、時計を知ってて
りこうなとりは、四時にはなくよ。
《あさがお》
青いあさがおあっち向いてさいた、
白いあさがおこっち向いてさいた。
ひとつの蜂が、
ふたつの花に。
ひとつのお日が、
ふたつの花に。
青いあさがおあっち向いてしぼむ、
白いあさがおこっち向いてしぼむ。
それでおしまい、
はい、さようなら。
《いそがしい空》
今夜はお空がいそがしい、
雲がどんどんとかけてゆく。
半かけお月さんとぶつかって、
それでも知らずにかけてゆく。
子雲がうろうろ、じゃまっけだ、
あとから大雲、おっかける。
半かけお月さんも雲のなか、
すりぬけ、すりぬけ、かけてゆく。
今夜はお空がいそがしい、
ほんとに、ほんとに、いそがしい。
《つ ゆ》
誰にもいわずにおきましょう。
朝のお庭のすみっこで
花がほろりとないたこと。
もしもうわさがひろがって
はちのお耳へはいったら
わるいことでもしたように
みつをかえしにゆくでしょう。
《繭と墓》
蚕は繭にはいります、
きゅうくつそうなあの繭に。
だけど蚕はうれしかろ、
蝶々になって飛べるのよ。
人はお墓へはいります、
暗いさみしいあの墓へ。
そしていい子は羽が生え、
天使になって飛べるのよ。
《つもった雪》
上の雪、さむかろな。
つめたい月がさしていて。
下の雪、重かろな。
何百人ものせていて。
中の雪、さみしかろな。
空も地面もみえないで。
《もういいの 》
-もういいの。
-まあだだよ。
びわの木の下と、ぼたんのかげで、
かくれんぼうの子ども。
-もういいの。
-まあだだよ。
びわの木のえだと、青い実のなかで、
小鳥と、びわと。
-もういいの。
-まあだだよ。
お空のそとと、黒い土のなかで、
夏と、春と。
《もくせい》
もくせいのにおいが
庭いっぱい。
おもての風が、
ご門のとこで、
はいろか、やめよか、
そうだんしてた。
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