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石倉鮟鱇先生鑒賞俺的詩

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发表于 2014-9-15 11:19 | 只看该作者 回帖奖励 |倒序浏览 |阅读模式
本帖最后由 万宽 于 2014-9-15 11:22 编辑

石倉鮟鱇,可以做到,把漢詩翻譯成日文,好厲害。

我的詩歌倒是一般,因為都是酬唱的嘛。不過,石倉鮟鱇先生的賞鑒,寫得非常的好。


きのう、中国浙江省の詩人で俳人でもある夏凱さんから一詩拝領した。
 夏凱さんは日本語の俳句を詠んではいるが、日本語は学習中、読めばわかるが日本語で書けるまでには到っていない。
 私は漢語で詩を詠んでいるが、中国語は読めても中国語で散文を書くまでには到っていない。
 そこで、メールは、私は日本語で、夏凱さんは中国語。
 お互い会ったことはない。
 会うとしたら、きっと通訳が必要。
 それでも、メールであるから、円滑にやりとりできる。
 詩も俳句も、いろいろと約束ごとがあるから、コミュニケーションはできる。


      贈石倉秀樹先生       中国浙江省 夏 凱 2014.9.13

  今宵水國月如珠,千里煙波只似無。帆影浮沈臨璧玉,花光掩映入珊瑚。
  翻愁江海騰龍起,乍樂山川中聖扶。聞有天聲繞梁日,何須奉命待金吾。

  今宵 水國の月 珠のごとく,
  千里の煙波ただに無きに似る。
  帆影 浮沈して璧玉に臨み,
  花光 掩映して珊瑚に入る。
  愁ひを翻して江海に騰龍起ち,
  樂しめば乍ち山川 聖(清酒)に中(あた)る扶(たす)く。
  聞こゆ 天の聲のありて繞梁(歌声がいつまでも続く)の日,
  何んぞ須らく命を奉じて金吾を待たんや。

 欣賞佳作。
 仲秋の明月を賞(め)でているとても美しい詩だ。
 夏凱さんは浙江省に住んでいる。浙江省には西湖がある。そこで水國といっているのだろう。
 西湖での月見、行ったことはないので、こっととても美しいのだろうと想像するほかはない。

  帆影浮沈臨璧玉,
   璧玉は多分、明月。明月の月光を浴びて揺れている船。
  花光掩映入珊瑚。
   花光は多分、花火。花火が水に照り映えて珊瑚のように美しい、ということだろう。
   この句は、珊瑚二字によって湖水の存在を暗に伝えており、とても巧妙だ。

  乍樂山川中圣扶
   措辞が勉強になる。山川を楽しめばたちまち、その山川が聖(清酒)に酔うのを助けるという構文。
   翻愁と乍樂は、日本語に読み下すと対偶にならないが、原文では対になっている。

  何須奉命待金吾
   この句は実は、どういうことなのか、よくわからない。
   金吾は、皇帝や大臣を警護する武官の古い官名。
   ただここでは、押韻の関係で金吾といっているだけで、夏さんの仕事ぐらいの意味に理解しておけばよいだろう。
   そこで、仲秋の明月を賞(め)でている今夜は、仕事なんかするものか、という心境を詠んでいる、と一応は理解した。

「七律・天使與悪魔共飲清濁(天使と悪魔とともに清濁を飲む)」について

 夏凱さんから贈られた詩に、「乍樂山川中聖扶」という句があった。
 この句の「聖」は清聖=清酒のことで、「中聖」は聖に中(あた)ると読み、酒を存分に飲むこと。

 そこで「清聖」を用いた拙作『七律・天使與悪魔共飲清濁』をメールで送り、指正をお願いした。8時53分。
 そして返事が、11時30分。
  貴安,新作,吐露真言,見性情。後生聊歩一闕。

      次韻石倉秀樹先生海國見寄      夏凱 2014.9.14

  飛天一鑒瀉冰泉,萬片瑩光壘玉山。雲裡如龍臥高士,松間似鶴立清賢。
  汗青猶在無名氏,荷紫空憐古老錢。不識恩波消客夢,當時劫盡謫塵寰。

  天を飛ぶ一つの鑒(かがみ)氷を瀉8そそ)ぐ泉,
  萬片の瑩光(清らかな光)玉山に壘(つも)る。
  雲のなかには龍のごとくに臥す高士,
  松の間には鶴に似て立つ清賢。
  汗青(竹簡)にはなほ在り 無名の氏,
  荷紫(古代の役人の服)には憐むべし 古き老錢。
  識(し)らず 恩波の客夢を消し,
  時に當たりて盡きるを却(しりぞ)け塵寰に謫(なが)されてあり。

 飛天一鑒瀉冰泉,萬片瑩光壘玉山。
  この二句は、山を照らす月を詠んでとても美しい。

 雲裡如龍臥高士,松間似鶴立清賢。
  高士,清賢を詠んで好句。

 汗青猶在無名氏,荷紫空憐古老錢。
  竹簡には無名の詩人・文人の詩句・文章の断片が残されている。
  荷紫(古代の役人の服)を見れば、老錢(銅錢)のために働いた古人が思いやられる。

 不識恩波消客夢,當時劫盡謫塵寰。
  恩波は月光のことだろう。
  月光が照らして消すのは人の世に謫流された人の夢
  月光に照らして眼が醒めた古人は何を思ったのだろう。
  當時劫盡謫塵寰は、荷紫を眺めていると、塵寰(人の世)に謫流されて盡きることなき当時の人のことが思いうかぶ、ということだろう。

 わかりやすく言えば、生活のために官服を着て各地に飛ばされていた無名の高士,清賢を憐れむ、そういうことをとても美しく詠んだ絶唱で、雅趣がある。
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